空間芸術としての切り絵

2014-10-20-14.51

きれいな額縁に飾られた絵画は、もう一つの部屋の窓のように、観る者を別世界へと誘ってくれます。
版画や切り絵も「枠」にうまく収めることを意識しながら、制作するものとされていました。

でも切り絵に関して言えば、紙を切り刻んだその時点で、周りの空間と融合してしまう。
切って開けられた「穴」から、光が通過して影を産み、その時点で二次元から三次元の芸術に変わるのです。

そうなると従来の絵画といいますか、二次元の芸術では常識だった四隅の「枠」の意味がなくなります。

「枠」が無くてもいい。「枠」に捕らわれる必要も意識することもない、「枠」から飛び出し、空間と融合し、その作品に立つ人でさえも切り絵の一部と同化するのです。

例えば着物。
ただ衣類として飾られている時は、着物という「枠」にはめられた絵画にしか見えません。
しかし、着物に人が腕を通した瞬間から、周りの空間、そして着る本人と融合して、3次元の空間芸術と変化するのです。

だから私は、切り絵も着物と同じような空間芸術と言えると考えています。

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