花ノ神~花咲か婆の楽しみ~

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雲の衣を纏い季節風に舞う花ノ神

作品は「花ノ神~花咲か婆の楽しみ~」という切り絵です。
日本は本格的な高齢化社会となりました。
しかし、最近高齢者が加害者になったり被害者となる事件事故が跡を絶ちません。
また介護や認知症への課題も山積している社会において、なんだか元気のないお爺さんお婆さんの姿をよく見かけるようになりました。高齢者が増加し続けているのに、なぜか社会は高齢者に冷たく厳しい視線を向けているように思えてならなりません。

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私の母も80歳を過ぎて、健康に気をつけながら暮らしていますが、人付き合いが減る中で以前のような元気が衰えているような気がしています。
私と同じように高齢の親や親類を見守っている家族も、あちこちにおられると思います。

私は母に昔のように元気を出して、華々しく生き続けて欲しいと願っています。
そんな思いと合わせて、5月展示に向けた作品ということで、春から夏の爽やかで花々しいイメージの切り絵を作ろうと思いました。

母の笑顔をモデルにしてイメージ

そして、この切り絵にある「花ノ神」のモデルは私の母です。
老いゆく母に、いつまでも元気に笑って、華やかに生きてほしいという願いを込めています。また、私と同じような境遇で暮らしている方々もおられると思うので、その人達へのメッセージを贈りたいという意味もあります。
この切り絵を通じて、高齢の家族を見守る方々の心に届き、少しでも希望に繋げていただければ嬉しいことです。

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花ノ神について

花ノ神は雀天狗を眷属に従えて、天空を舞いながら種を撒き、地上の大地を花で彩って、地球を元気にしてくれる神様です。
姿はお婆さんでも、心は若く豊かで周りを明るく元気にしてくれます。
弱っている命に生きる力と喜びを与えます。

The title of the work is “The god who blooms flowers”
The model is my mother. I made it with my wish that my aging mother would live happily and gorgeously forever. And I wanted to send a picture message to people who were in the same situation as me and lived with an old family.
I would be happy if you could reach the hearts of the people who watch over the elderly family through this paper cutout and put some hope into it.

『ジャパンあるてぃすと展』に出展

この作品は2019年5月に開催された茶吉庵ギャラリー『ジャパンあるてぃすと展』に出展し、来場者投票で2位という結果を得ました。
作品を見てくれる参加者の皆さんの表情を見ながら、どんなところを見ているのだろうか?どんな印象を持ってくれただろうか?と思いを巡らせていました。
展覧会が終了後に、私の作品に投票してくれた方々の感想を読むことができましたので、ここでその一部を紹介します。

・老いと豊穣と混沌と、作品を見たときに世界が360°拡張する感覚です
・花咲か婆の楽しみというタイトルに思わず現代社会の高齢者の楽しみを感じることができる
・細部まで心のこもった切り絵が素晴らしい
・とても細かく繊細な線で表現されていて、素晴らしい作品でした
・細かくきれいで、見たときその魅力に引き込まれます。切り絵と額とその世界観、宇宙観も素敵です
・発想と切り絵の細かさが素晴らしかった
・命を感じます
・デザイン的で細かい丁寧な作品でした
・細かく丁寧に切っているところがいい
・惹きつけられました
・なんとすばらしい作品でしょう!一番私の好きな作品です
・どうすればこのような細かい線が切れるのか?思わず息をのみました
・想像力、技術力、多様な組み合わせ、額装やカラーリング等、吸い込まれる

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