私のアトリエはキャンプ場

私がはじめてキャンプをしたのは20代半ばごろだろうか。グラフィックデザイナーという昼夜を問わない労働環境から、息抜きにはじめたのがきっかけだったと思う。
今では仕事に欠かせない行為となり、仕事の現場でもあります。
始めた頃はアウトドアブームで自然回帰が社会の潮流でしたが、令和のキャンプブームは豪華さと道具の所有欲で成り立っていることに違和感を感じています。

ここに書いている内容では、有料のキャンプ場も無料のキャンプ場も公園でのキャンプも山でのキャンプも全てキャンプ場と表現しています。

私のアトリエはキャンプ場

目次

キャンプイコール仕事

私は キャンプを始めてもう30年以上になります。きっかけはバブル崩壊後に、社会の喧騒に疲れた人々が求めた自然回帰を軸としたアウトドアブームだった。その頃は単に趣味としてキャンプをしていましたが 、やがて持ち帰った仕事も家では周りのものに気を取られてはかどらず、それではと屋外で行うと身の回りの環境が限られる分集中できてとても効率が良いということに気がつきました。

現在の私には、インターネットを用いたブログ運営・企画の仕事と、芸術活動として切り絵の制作の仕事があります。しかし 私は昔から机の上だけで完結してしまうような仕事ができないたちなので、精神的に煮詰まってくると、よく屋外に出て考え事をしたり作業をすることが多い。一番集中して仕事をしたいときには自分の部屋を屋外に持っていく、つまりキャンプをするのです。

自然の中には企画や芸術活動のヒントになる素材がたくさんあります。 自然の中で散歩したり、薪を拾ってバトニングしたり、食事を作ったりという活動をしていると日々の暮らしで濁っていた五感がどんどんと浄化されていくのが実感できます。

周りの自然界の造形や現象を見て触れて味わうことで刺激を受け、部屋の中では出てこないアイデアが次々と溢れ出てくる、そんなことが現実にあります。
キャンプという現実の暮らしから外れた活動をすることで、心身がクリアーになり豊かな発想で思いがけないものが描けてしまう、それがキャンプの魅力なんだと思います。
しかも私が特にこだわっているのはソロキャンプです。
グループで行くキャンプはどうしても遊びになってしまいます。他人から見れば キャンプなんて遊びではないか?そう思われることでしょう。

しかし私にとってはキャンプ場はもう一つの仕事場なのです。 芸術や企画を生業とする私から言えばアトリエです。持っていくものは テントや寝袋、食事を作る道具など最低限キャンプに必要な物にプラスして、スケッチブックやカラーサインペンなどの仕事道具も持って行きます。

私のアトリエはキャンプ場

何にもとらわれない自由な発想の現場

キャンプに使う道具ほど不便で面倒臭いものはありません。まぁオートキャンプなら道具がいくらでも積めるので、家がそのまま移動しているイメージなりますが、私の場合は徒歩・自転車・バイクなので持っていける道具には限りがあります。ほとんどの道具はコンパクトであったり、バラバラにしたものを現地で組み立てるものであったりします。これら面倒な行為が必要とされる道具を使うことによって、工夫する頭が働いて脳が活性化するのです。

自然環境はアイデアの宝庫

さらにゆらゆらと揺らめく焚き火の炎を見ながらスケッチをしたり、絵のアイデアを考えるのは楽しいものです。
炎は変幻自在で瞬間瞬間に形を変えていきます。それを見ているとその形が自分が求めている描きたいものの形に見えてくるのです。これだと思った瞬間にすぐにスケッチを取ること。それが 大切です。なぜなら瞬間に閃いたものというのはまたすぐに頭の中から消えてしまうことがよくあるからです。あの時とても良いアイデアが浮かんだのになんだったんだろうて後悔しても遅いのです。 自然がきっかけを与えてくれたアイデアを無駄にしてはいけません。

私のアトリエはキャンプ場

炎と同じように水の流れや雲の動き、風に揺られる草花、強風にあおられる大きな樹木の枝、それらがすべて刺激的でヒントになります。
樹木に近寄ると複雑な形で構成された樹皮が とてもユニークです。この樹皮を切り絵で表現したらどうなのだろう?身近にある自然界の摩訶不思議な形を切り絵で表現したらどうなるのだろう?いつもそんなことを考えてしまいます。

キャンプ場で高揚したモチベーションは、自宅に帰ってもそのまま維持されて仕事がはかどることがよくあります。だから私がキャンプに行くのは仕事をする上でとても欠かせないことなのです。キャンプ場は私のアトリエです。

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