若いころはラジオを聴きながら勉強していたものですが、現在切り絵を作る作家として、制作作業中のBGMは?と問われることもあるので、ここに書いておこうと思う。
目次
作業段階によってBGMは異なる
切り絵を制作にはいくつか段階があります。私の場合はその段階によってBGMは異なります。
1)ラフ原案
まだ思い付きだけのアイデア段階で、落書きのような形のはっきりしない絵を何枚も描きます。
BGMはラジオや好きな曲をなんでも聞きます。時にはYouTubeを見ながらという時もあります。
この段階では特に「リラックスする」ことに重点を置いています。
2)下絵段階
いよいよアイデアラフをまとめて、具体的に絵を描いていきます。この段階は一番集中するかもしれない。
集中力を維持し、脳に雑音を入れたくないから基本的に無音です。
気分が乗りにくいときは30分~1時間ほど好きな曲を聴きます。歌があると歌詞にイメージが引っ張られるので、歌が無いか、絵のイメージに近い曲を選んでいます。
なぜ無音にするのがいいのか?
・イメージに影響をうけない
・制作しながら自己検証しやすい
・いろいろな方向性や観点で客観視できる
・集中しやすい
3)紙を切る段階
下絵が完成して、実際に紙を切る段階です。
最初に下絵をじっくりと眺めながら、どこから切っていくか、どのように切るか、指先の力加減や刃の角度などを考えます。
この時はまだ無音で考えます。
手法が定まって、ナイフを持つ段階で好きな曲をBGMにします。
切る段階は長丁場なので、音楽だとすぐに飽きるから、ポッドキャストなどインターネットラジオを聞くことが多いです。