雄大で穏やかな龍神を感じるパワースポット
琵琶湖周辺で龍神を祀る、霊験あらたかなパワースポットとして人気があるという「藤ヶ崎龍神」を訪れました。
近江八幡市エリアの湖岸道路を走る途中、湖岸緑地岡山園地の近くにあります。2021年6月ごろは周辺道路が工事中で、どこから神社に向かったらいいのかわかり難くなっていました。
神社は、湖に面した外宮とその反対にある岩山に面した内宮があります。
一番人気のパワースポットと聞くと、なんだか大きな社を想像してしまいますが、ここは本当にシンプルで小さな神社です。
熊野街道でもよく見かけますが、神様との交流をするための場所であり、外宮の大きな岩が龍神の依代なのでしょう。
私が小さな鳥居から岩を挟んで湖面を見て感じるのは、龍神は海のように広い琵琶湖の水中に棲んでいるのだと思ったことです。
琵琶湖の守り神のような印象を持ちました。
それにしても周辺はカラスが多いです。あっちでカァーカァー、こっちでカァーカァーと結構にぎやかです。お供え物狙いなのかどうかわかりませんが、繁殖期は乱暴になるから注意が必要です。
湖面から反対側の岩山に体を向けると、岩の裂け目の奥に内宮があります。ちょうど人がひとりはいるのも精一杯の狭さです。
カラスよけの金網の扉を開けて、お参りをする形になります。中には小さな祠がポツンとあるだけです。
藤ヶ崎龍神の内宮は岩壁の裂け目にある
琵琶湖を背にして見ると高く険しい岩壁があり、その裂け目から薄暗く狭い通りを少し進むと金網の扉があります。お参りするときはその扉を横にずらして中に入ります。
藤ヶ崎龍神はとてもシンプルな神社だから、お参りに来る人によっては期待はずれに感じるかもしれない。
しかし神社に何に期待をするのだろうか?
現世利益に期待する不順な気持ちで参るなら、龍神のパワーを感じることはできないだろう。
ここを訪れるなら気持ちを鎮めて、今ここに立つ喜びや景色に出会えた感動をじっくりと味わうことです。