切り絵の飾り方~額装について考える~

切り絵が完成した。
さて、いつもこの時点で悩むのが、切り絵を作ったときにどのように額装するかである。
私はギャラリーなどで額装された切り絵を何度も観たことがあるので、どんな感じになるかだいたい想像はつく。
立派な額装をすれば作品の見栄えは、かなり変わるだろう。しかし、どうもしっくりとこない。

なぜだろうか?

変なこだわりかもしれないけれど、額装したことによって自分の作品が自分のものでなくなったような感覚があるのだ。

額ってどこかの誰かが作った商品だから、私の作品がその一部に取り込まれたような気持ちになるし、ショーウインドーに並べられたような違和感。

他人が作った額に入れられたら、それはもう私の作品とは言えないのではないか。

私が求めるのは、作品があるがままにその姿を見せること。
もちろん切り絵をそのまま飾ってしまうと、何かの拍子に引っ掛けて破れたり壊れたりしてしまう。
だから何らかの形で保護しなければならないのはわかる。そのために、うんうんと頭を捻りながら思考を巡らしている。

油絵や日本画でも原画を生で見るのと、ガラス越しに見るのとでは印象が全く異なるとは思いませんか?
やっぱり見るなら透明であっても、間に何も入らないほうがいいなぁ。
アメリカの日本人の切り絵アーティストが、2メートルぐらいある作品を、ギャラリーの壁に止めたピンに引っ掛けて飾っていたけど、これは理想中の理想。

私には、まだこれが最適だと言う方法は見つかっていないが、1つ言える事は額縁もまた自分の作品であると言うことだ。

それなら額装も自分の表現にとことんこだわりたい。

幸い私には仏像彫刻をしていた過去があるので、木彫りは得意だ。たくさんの彫刻刀もある。
その彫刻刀で、切り絵を生かすような文様掘ることができれば素晴らしいではないか。

そしてどこに置かれて飾られても、その空間にずっと昔からあったかのように自然な形で存在するようなものにすること。

そう思うとどんどんとアイディアが生まれてきそう。そして身の回りにある小さな木っ端も作品として生かす方法が見えてきた。これはなんだか面白くなりそうだ。

切り絵

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