切り絵で自分の健康管理~切り絵の制作思考~

切り絵で健康管理~切り絵の制作思考~

 

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体調が悪いときは仕上がりも悪くなる

絵を描くことは自分の体調を知る上でもとても良い。完成した絵を見てどうも納得がいかない時というのは体調があまり優れないことが原因であることが よくあります。
私の場合は切り絵になりますが、絵の具を使って絵を描くのとは違って、制作作業中の様々な時点でそのことを感じることができます。
例えば、紙を切るときの感触でナイフの滑りが重く感じたり、思うように刃が紙を受け付けてくれないようなことを感じたり、切ったときの線に精彩を感じられないときなど技術的なことがどうこうというよりも自分の体調に問題が発生している場合があります。これは風邪をひいた時など作業してみればわかります。
また精神的に疲れているとき、何か悩み事があって気分が優れないとき、そんな場合でもその気持ちが絵に現れてしまう。
たとえ何かの展示会に出品するために締め切りが近くなっている場合でも、体調不良の状態で続けてしてしまうと納得がいかない作品が出来上がってしまうだろう。そんな時は無理をしてはいけないのだ。さっさとナイフをしまって気分転換のために外に出たり、あるいは薬を飲んで何もかも忘れて眠る方がいい。

切り絵の制作は健康維持に貢献する

こんなことを考えると制作に入る前は自分の体調を万全にしておかないと、良い作品は生まれないということにつながります。
部屋に閉じこもって制作していると健康に良くないという人もいるが、実は自分の健康管理のためにも切り絵を制作するというのはとても有意義なことなのだ。

切り絵の制作は、集中力の持続が必要です。紙の強度を気にしながら、線の強弱を表現するために呼吸に意識を向けます。繊細で大胆な指先の動きを意識します。切ったときの紙の断面を注視します。このように実は自分の体や精神と向き合いながら作業を続けることになるので、あるいみ座禅に似た部分があるかもしれません。

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