宝光社が広い境内で大きな社殿だったので、火之御子社も大きな境内なのだろうか?と思い浮かべながら向かっていると、通り過ぎてしまうぐらい小さな神社がそこにありました。
静寂の中に佇む素朴な社殿に癒やされる
ここかぁ~と通り過ぎそうな場所に火之御子社の前に来ると、とても小さな鳥居と参道だったのでちょっと拍子抜けしました。
しかし、細い石段を登っていくと、静寂につつまれた社殿がありました。
御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)、高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)、栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)です。
天岩戸が開くきっかけを作った踊りの名手である天鈿女命を祀る神社で、創建は1098年。舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神として尊崇されています。
先に宝光社を観た後のせいか、とてもコンパクトに思う社殿です。装飾的な彫刻も無く、素朴な社は本来の神社の姿なのかもしれません。
ただし、社殿の左手奥に樹齢500年を超える「夫婦の杉(二本杉)」があります。
2つに幹が分かれているものの、堂々としたボリュームで迫力があります。
戸隠神社 火之御子社(ひのみこしゃ)
所在地/長野県長野市戸隠3690
祭神/
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
天鈿女命は天照大神が隠れた天岩戸の前で面白おかしく踊って天照大神を誘い出すきっかけをつくったとされる女神。
高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)
天地開闢(かいびゃく)の時,天御中主(あめのみなかぬし)神,神皇産霊(かんみむすひ)尊とともに高天原に現れた神。むすは植物の産生を意味する。
天孫降臨の号令を出し,天照大神とともに高天原における最高意志を示す神として語られている。
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
栲幡千々姫命は美しい織物の神。『古事記』には、高皇産御霊命の娘とあり、天照大御神の長男天忍穂耳命と結婚し、天孫降臨神話の瓊々杵命(ににぎのみこと)を生みました。
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
天照大御神と素戔嗚命の誓約で勾玉より生まれた神。神名の「ホ」は稲穂のことで、「ミミ」は実をいっぱいつけて頭を垂れる稲穂を表わし、「立派に実った大きな稲穂」という名を持つ。稲穂の神、農業神として信仰されています。
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