最初の鳥居の前に立つ石柱には「村社」となっています。
社格は明治に定められたもので、現在は廃止されているのですが、神社に格付けっていうのもおかしな制度だと思う。
中野神社の創健はいつぐらいなんだろう、調べてみたけどはっきりとわからない。境内の様子を見ているとそんなに昔ではないと思いますが。
龍に守られた扁額が見事
入り口の石の大きな鳥居をくぐると、すぐにまた赤く塗られたた鳥居を通過します。
この先から薄暗い参道が続くのですが、石畳の階段には薄く緑の苔がついて滑りやすい。昨日は雨が降っていたのでなおさらだ。
階段を上りきったところには、立派な拝殿がありました。
しかし修繕中のため足場が拝殿の周囲に組まれていて、ちょっと残念な景観です。神社を守るためには仕方がない。ちょっと訪問する時期をずらしたほうがよかったかなぁと思いました。
気を取り直して、ゆっくりと参拝をします。
面白かったのは、拝殿の扉の正面にかけられている扁額です。
中野神社と書かれた扁額の周りには、数体の立派な龍が彫刻が神社を守護するかのように施されていてとても見ごたえがあります。これが見ることができただけでも満足。
拝殿につながっている奥の本殿には残念ながら、覆屋で完全に見えないように隠されていました。隙間から少し見えるのは、社に施された彫刻の一部です。あぁいつか全体が見たいものです。
中野神社の境内には、かなり太い杉が何本も高くそびえたっています。真っ直ぐに伸びて、きちんと手入れされて、上の方まで枝打ちがされていたので、いつかは神社の修繕に使われるのだろうか?と思いました。
それにしても高く高くそびえ立つ杉の木がとても立派すぎて、天狗が木から木へと飛び移っていく様子が見えるような気がします。そんな不思議な雰囲気が漂う神社です。
●中野神社の概要
所在地/福井県鯖江市中野町182-1
御祭神/
倉稲魂神(うかのみたまのみこと)
記・紀にみえる神。 稲の精霊が神格化されたもので,五穀,食物をつかさどる。 「日本書紀」では伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉(いざなみの)尊の子。 「古事記」では須佐之男命と神大市比売(かみおおいちひめ)の子で,宇迦之御魂神と書きます。
金山比古命(かなやまひこのかみ)
神産みにおいて、イザナミが火の神カグツチを産んで火傷をし病み苦しんでいるときに、その嘔吐物(たぐり)から化生した神。鉱山の神、鉄や金属にまつわる神として親しまれています
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