尾畠春夫さんの言葉に気付かされた創作の姿勢

尾畠春夫さんの言葉に気付かされた創作の姿勢

「人に優しく己を小さく。」これは2018年8月に山口県で行方不明の男児を救出した大分県日出町の“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(当時79歳)が常に心がけている言葉です。

■「己を小さく」

この言葉の中の「己を小さく」という姿勢が、欲にまみれた資本社会の人間にとっては難しいことなのではないか?と私は考える。
私も若い頃よりは気持ちが落ち着いているが、創作しながら「もっと人に知ってもらいたい」「売れる切り絵師になりたい」という自己顕示欲がある。
できるだけそこに気持ちが囚われないように気をつけているつもりだけど、SNS全盛期の社会にあって、どうしても他人と比較して自分の不甲斐なさに気持ちが沈むことは避けられない。

「己を小さく」・・・つまり謙虚な姿勢で生きること。実は作品制作における姿勢としても重要だと思う。
個性を全面に押し出すのは作家として当然のこととだが、自身の見栄や名誉、承認欲が全面に出てしまうと作品が貧相に見えてしまうだろう。それを表現とする作家もいるかもしれないが、それができる人は確固たるアイデンティティを持った限られた人にだけ許されることだ。
作品を自分が見ても、他人が見ても伝えたいことが伝わり、語りたいことが豊かに表現されている作品を、ただ淡々と謙虚に作り続ける姿勢が大切なこと。
今はただ、それだけのことを思って作り続けよう。

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