神々の祝宴

神々の祝宴 切り絵作品

目次

天河神社の弁天様の笑顔をイメージして作りました

友人でもあり和の先生でもある方がご結婚されるということで、お二人をテーマにした切り絵を制作しました。
最初の構想では、絵葉書ぐらいの大きさでお二人の似顔絵を描いて、サラッと切っちゃおうと思っていました。

ところがある夜に見た夢に奈良の天河神社で秘仏公開日に参拝した弁天さんが出てきて、ニッコニッコニーと笑ってらっしゃった。
そうか、作品を見る人が思わずニコッと笑顔になるような、幸せな気分になるような絵を描かないといけないんだ・・・と弁天さんから啓示を受けたような気がしました。

神々の祝宴 切り絵作品

現代の伊弉諾尊、伊邪那美命の誕生を祝う神々の仲間たち

そこで日本人のポリシーと和文化を愛するお二人の姿を「伊弉諾尊、伊邪那美命」に例えて描くことにしました。
私は仕事でもそうですが、実際手にする人の人柄や生き方を重視して、発想の原点としています。だから、どういう姿で描けば良いのか?表情や仕草を含めてとても悩んだ末に、国の源の一滴を二人で生みだす姿を描くことにしました。

空から海を笑顔で見下ろす二人を描いたところで、何か物足りないと思って、「二人の祝宴のために神々がやってきた」というイメージで七福神や様々な眷属を描き加えました。

神々の祝宴 切り絵作品
神々や眷属の姿をいろいろな部分に描くことで、その部分ににもそれぞれの物語が生まれます。
何度見ても楽しい。見るたびに新たな物語が生み出される。感性の豊かなお二人なら、きっと楽しんでくれるはずです。

毘沙門天

秀多風の七福神は素朴な自然体

描いた七福神は、従来描かれる七福神の姿とは違って、私なりの解釈で「より自然の神に近い姿」を意識して描きました。

恵比寿天

神々の祝宴 切り絵作品

描いた下絵に負けないように気合を入れて

こうして描いていくと、当初の絵葉書ぐらいの大きさからかけ離れて、とても大きな作品になっていました。

下絵が完成して、切る作業に入ると、自分の描いた絵の細かさに「これは自分にとっても技への挑戦だ!」と気合を入れてデザインナイフを入れました。

切り絵がほぼ完成に差し掛かったところで、同時進行で額を制作していきます。
私の作る額は、単なる入れ物ではありません。切り絵と一体となった作品です。
そのために背景の木板に彫刻刀で「空の風の流れ」と「光の流れ」を意識して彫りを入れました。
彫刻刀で彫る際には、つねに切り絵を置いて、絵の雰囲気を壊さないように配慮しながら気をつけました。
彫りが完成したら、着色です。最初は金色一色で仕上げようと思いましたが、思いのほか色が主張しすぎて、切り絵が引き立たなかったので白色をメインにしながら着色しました。

神々の祝宴 切り絵作品

神々の祝宴 切り絵作品

切り絵には「寿」の文字に赤色を、新しい島に芽吹く実生の樹に緑色を着色して、アクセントを付けました。

そして、この切り絵にはさり気なくメッセージを入れています。

和を尊び絆を結ぶ
和とは優しさ
敬う人の幸そのもの
和を源に豊かな国へ

神々に見守られ、いつまでも笑顔で穏やかな暮らしが末永く続きますように。

神々の祝宴 切り絵作品

神々の祝宴 切り絵作品

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