五社巡りの所要時間はバイクでゆっくり参拝して3時間ぐらい
霊山戸隠山のふもとにある戸隠神社に初めて訪れたのは20年以上前のこと。山深くて行きにくいところという印象が強かったけど、再び訪れたいという想いがだんだんと強くなってきて、神社に呼ばれているような気がして行ってきました。
調べてみると五社参りというものがあり、以前はそんな風に回ってなかった・・・っていうか五社もあったのか?とはじめて知りました。
戸隠神社は奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる神社です。
「戸隠」という名称も神秘的な雰囲気が漂いますが、これは「天岩戸開きの神話」に由来しています。
神と人が一緒に暮らしていた古代の話、弟(素戔嗚尊)のあまりの乱行に天照大神は、岩戸にお隠れになりました。その瞬間から世の中は真っ暗になり、世界は大混乱になりました。そこで、困った神々が会議をし、大神を再び外へお連れするため、歌や踊りの祭りを開きました。
その賑わいを不思議に思い、天照大神が少し戸をお開きしたところで、手力雄命( たちからおのみこと) が岩戸を押し開き、大神をお迎えしました。その岩戸が下界に落ちて戸隠山になりました。
この神話から、奥社の御祭神は天手力雄命(あめのたちからおのみこと)、中社は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)、火之御子社は天鈿女命(あめのうずめのみこと)、宝光社は中社祭神の御子神の天表春命(あめのうわはるのみこと)などと神話に登場する神々をそれぞれ祀っています。
戸隠神社 五社巡りに適した服装は?
五社巡りを観光には公共のバスを使ったり、自家用車、バイク、徒歩など、どんな手段でもお参りすることができます。全行程を徒歩で行くなら、しっかりとしたハイキングの装備が必要になります。特にこのエリアの森はツキノワグマの生息域であり、目撃情報も多数あるところなので、熊よけの鈴や単独行動は避けるなどの対応が必須です。
さらに奥社までお参りするのであれば、2時間ほど険しい石段や山道を歩くことになるので、履き慣れたスニーカーやウオーキングシューズで行くことです。特に雨の日や雨上がりの翌日は、石段が濡れてたいへん滑りやすくなっているので注意してください。
11月下旬になると凍結や積雪のことを考えた装備が必要になりますので、雪道や凍結道に不慣れな方は春から秋のシーズンにお参りしたほうがいい。
奥社への参道はずっと沢沿いを歩きます。これがとても大変で、特に7月~9月はアブが飛び回り容赦なく参拝者の肌を刺していきます。刺されると蚊とは比べ物ならないぐらいの強烈な痛みがあり、さらにひどいかゆみが1ヶ月近く続きます。予防として、暑くても長袖長ズボンで行動すること。肌が露出している部分には、強力な防虫スプレーを散布しておくことなどの対策が必要です。
戸隠神社 五社巡りの順番
一番下の宝光社から順番に登っていくのが行きやすいと思います。春~秋の土日祝日は観光バスも多くなるので、早朝早めがおすすめです。午前中には奥社まで回れて、ちょうど昼食にお蕎麦を食べるのが良い時間になります。
奥社参道入口の近くにはキャンプ場もあるので、戸隠の自然の中に神々の存在を感じながら1泊して、ゆっくりと周辺を巡るのも良いと思います。
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