技と創意– category –
アートに関して思うことや美術鑑賞、展覧会参加情報など
Thoughts, intellection and wisdom.
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神社のお詣り観光取材の心得
取材を欲張らない 私が社寺を取材するにあたって、自分なりの決め事があります。まずどこの神社へ行くかは、GoogleMapsやSNSを通じて調べてみます。知名度では選ばずに、自分の感性に従って、何か引き寄せられるような予感がすると取材リストに加えます。 ... -
「神」という概念は脳の補完機能がその存在を産んだのかも?
デジタルカメラには、画像の補正機能が自動的に働くようになっています。現実に見えている感動的と思える風景というのは、カメラが自動的に脚色して人に見せている映像で、実はリアルな風景ではない。プログラムが人の好みに合うように画像を補正してくれ... -
切り絵制作作業中のBGMは何を聞く?
若いころはラジオを聴きながら勉強していたものですが、現在切り絵を作る作家として、制作作業中のBGMは?と問われることもあるので、ここに書いておこうと思う。 作業段階によってBGMは異なる 切り絵を制作にはいくつか段階があります。私の場合はその段... -
切り絵で顔を切るのは難しい
人間の表情ひとつで描かれた絵の物語や意味がかなり変わってしまう。自分の創作意図通りに表現できたか否かは、モチーフの表情で決まるといってもいい。どんなに線が美しく描けても、花一輪が上手に描けても、その絵の中に人の「顔」があると見る人の視点... -
切り絵が上手くなるコツは大きな作品に挑戦するといい
私が切り絵を始めたころはA4サイズぐらいものが中心でした。でもあるときギャラリーで1mぐらいある切り絵を見たときに「こんなに大きなものが切り絵で表現できるのか?どうやって作ったのだろうか?」と驚いたことがありました。その時の私は手ごろなサイ... -
私と信仰
信仰とは何だろうか?私は信仰とは、遥か昔の古代人たちが厳しい環境下で生きる中で、自己防衛本能が生み出した産物だと思っています。様々な状況下で不安や恐れという感情から逃れる方法は、心に支えとなるものを持つこと。つまり信じるものを支えにする... -
トレース台(ライトテーブル)は中高年の切り絵制作者の必需品
目の疲れと老眼、年令を重ねるごとに見る対象がぼやけることは避けられない 40代までは老眼でもなく、目が疲れるということもそんなになかったけど、50代となると老眼も入り、目も疲れやすくなります。1時間ぐらい集中して切り絵を制作していると、だんだ... -
黒い羊と、君の名は希望
変わり者のポリシー 変わり者であることを隠すように周りに溶け込み、自分を薄めた。薄くなった自分の存在価値はどこにあるのだろう? 意味の無い自問自答が続いた無駄で空虚な日々。消したい自分と承認欲求を満たしたい自分の葛藤は日常。 私は変わり者で... -
切り絵制作に合うのはどっち?オルファカッターとNTカッター
日本のカッターはNTに勤めていた岡田良男氏が発案したもので、その岡田氏が独立して作った会社がオルファです。だから似ているのはあたりまえで、替刃の互換性もあり、消費者にとってはどちらを使えばいいのか、迷うところです。 メーカーによるデザインナ... -
櫻坂46と欅坂46から死と再生の日本人の宗教観を見る
日本人の原始宗教観にも通じる欅と櫻という樹木 欅と櫻といえば、欅坂46と櫻坂46を思い浮かべてしまう。アイドルの枠には収まりきれない独特の世界観とずば抜けたパフォーマス力を合わせ持つグループとして、私は目を離せないています。 このグループのプ... -
暗闇〜闇の無い現代に闇を求める人〜
とにかく現代の日本は明るい。どんな辺鄙な土地でも街灯が灯されている。防犯の意味もあるのだろうが、今暮らす人の街で暗闇を見つけるのは難しい。 希望は闇の環境で生まれ、絶望は心の闇が育む まだ電気が無い頃は、夜は普通に暗闇となり、人々は闇の時... -
潜在意識を有効活用、アイデアを寝かせると面白く化ける理由
次の作品はどんなものにしようか?どのように描くか?出されたテーマに対して、どう膨らませようか?など、新しいことに挑む前段階として考えるアイデアもあれば、制作に行き詰まったときに次の手をどうするか?打開策を考えるアイデアもあります。 調子よ... -
切り絵師の野営生活~私の創作環境はアウトドア~
ゆるキャンとソロキャンプとYou Tube 私が野営を楽しむようになったのは、20代でかれこれ30年以上前からです。始めた理由は単純に宿に泊まるお金を節約して、広く深く旅を楽しみたいと思ったからです。それ以来、旅館やホテルのような宿で退屈な時間とお金... -
ペンタブレットとCLIP STUDIO PAINTで絵を描くと迷宮にはまる
絵を描く作業をペンタブレットにして良かったこと 私が絵を学んでいた頃は、パソコンなんてまだなかったから、鉛筆と絵筆と絵の具、スケッチブックが描くために必須の道具でした。今は切り絵を制作していますが、下絵の過程はパソコンで描いています。利用... -
絵描きの物欲(道具沼)と買い物依存
絵描きに限らずクリエイターという人種は、自分の作品探求と同じぐらい道具や資料への探求に際限がない。新しい道具が出たと知れば試したくなるし、他の作家が使っている道具が良さそうに思えたなら欲しくなるもの。弘法筆を選ばずとは言いますが、道具に... -
即身成仏した切り絵師に
生きたまま仏の境地に至る 即身成仏って、将来はミイラになるんですか?と勘違いされそうですが、それは「即身仏」のことです。「生きたまま仏の境地に至ること」が即身成仏の意味です。 私は神仏を描きながら、何のために描いているのか?誰のために描い...