技と創意– category –
アートに関して思うことや美術鑑賞、展覧会参加情報など
Thoughts, intellection and wisdom.
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絵師が持つべき警戒心とは?
ポジティブとネガティブが相互作用する警戒心の在り方 社会がコロナ病に侵されてからというもの人々は、常に警戒しながらの生活を強いられるようになりました。「警戒する」と聞くと気持ち的に身構えてしまうもの。何に対して警戒するのか?これを絵師が置... -
創作活動に限界を感じたとき
比較は迷宮の入り口 私は創作に関しては、無限であると思っています。しかし、どうしても創作活動に気持ちが乗らないときや、何も考えたくないというときがあります。 きっかけは他人の創作物と、自分のものを比較してしまったことにあると思います。自分... -
緊急事態宣言下のアートの役割とは?
昨年と同様にまさかと思ったが、2021年の第三回切り絵博覧会はコロナの緊急事態宣言下で開催された。作品を搬入後に、一度会場まで行った。しかし今回は参加した作家の人数が少なく、作品も初回の頃と比べると半分以下。いつも参加していた作家の作品が無... -
死を選ぶ理由
自分で自分を殺さない 生きているものは、いつかは死を迎える。抗おうが覆せないことです。 誰もが生きているうちに、自分の意志とは関係なく死を迎えるわけですが、自ら死を選択する場合もあります。なぜ、死を選ぶのでしょうか? その者が置かれた状況や... -
2021年4月16日から開催の切り絵博覧会に、今年も参加
案内は去年秋頃に受け取りましたが、正直なところ参加は迷いました。コロナ感染が収まっていない中で、開催できるのだろうか? 開催できたとしても、観に来る人はいるのだろうか?と。でも切り絵に取り組む自分の立ち位置を、確認する意味もあると参加を決... -
希望は脆いが、希望は大切な魂のサプリメント
生きる希望とは? 「希望」の意味は好ましい事柄の実現を望むことや、未来への期待です。多くは自分にとっての幸福を望むこと。これは言い換えれば純粋な強欲かもしれません。自分がこうなりたい。自分があれを手に入れたい。他と比較して有利でありたい。... -
HASEO写真展〜もっと美しい世界へ〜を見た感想
HASEO氏というカメラマンがいる。私はHASEO氏の作品が持つ強烈なインパクトと、世界観に魅了されたにファンの一人です。 圧倒的な生命力を感じる作品が凄すぎて 2021年3月に大阪の梅田にある阪急百貨店で個展が開催されていたので観に行きました。会場に踏... -
第二回 神仏集合展のお知らせ~ギャラリー茶吉庵~
神仏切り絵師 秀多から展覧会のお知らせです。 11月22日(日)から11月27日(金)まで大阪八尾市の古民家ギャラリー茶吉庵にて「第二回神仏集合展」が開催されます。 昨年、とても興味のあるテーマだったので参加したかったのですが、他の展覧会とかぶっ... -
心配で眠れない不安を解消するアート鑑賞法
人間は不安の中では生きていけない。人間は我慢が苦手で自由を好む生き物。人間は良くも悪くも共感性が強い動物。どうも落ち着かない社会情勢の中でも私達は日々の暮らしを淡々と続け、生きていかなければならなない。しかし、どこかに心の拠り所がなけれ... -
第2回切り絵博覧会 開催中
穏やかに生き抜ける人生を全ての人々へと、祈りを込めて描いた作品は展示会場で神仏たちがゆらゆらと舞い踊る 今、「切り博」が大阪のギャラリーRegalia -レガリア-で開催されています。 私の今回は「涅槃の夢」という題をつけました。 会場の照明で見ると... -
私の命乞い
2019年明けから制作し、第一回切り博にも出展した切り絵「野人の夢」が完成して1年が経ちました。 この作品は私自身の今を映す自画像として制作したものです。 そのときに興味を持っていたもの、見据えていた将来、忘れたい過去、恐れていること、悲しいこ... -
写実表現にこだわるつもりはない。将来は神仏切り絵で絵本がつくりたい。
私が憧れる切り絵作家の一人に「切り剣さん(福田理代さん)」という方がいます。 ペンや絵の具で描くのとは違って表現の幅が限られる切り絵という技法の中で、生き生きとした写実表現を実現させた第一人者です。 代表作の「海蛸子」を見ると静止画のはず... -
祭りが中止される年に祭りのことを考えてみる
2020年は毎年当たり前のようにあった有名な神事が中止となり、毎年普通に行われていたことは奇跡なんだなと感じています。 多くの人々が毎年楽しみにしている「夏のお祭り」。京都では祇園祭の山鉾巡行があります。 今年は中止となりましたが、祭りの意味... -
仏像はなぜ日本人に受け入れられ、進化したのか?
もともと日本人には八百万の神の信仰があり、あらゆるものに神が宿ると信じていました。 だから神格化した山や巨樹や岩盤に限らず、身の回りのものに至るまで神様の依代として考えています。アニミズムからはじまり、やがて神道へと確立されていきました。... -
自分が良かれと思って行ったことであっても、他人から見れば不愉快なことを行っているかもしれない。
一般的によくいわれる「正しい行い」とは何だろう? 「正義」とは何だろうか? 良いことや悪いことを判断するのは政治家?裁判官?警察官?学校の先生?近所の人?親兄弟?誰に委ねればいいのだろう? またその判断は何を基準にしているのだろう? そもそ... -
安産・健康・厄祓い・縁結び~なぜ人は八百万の神に祈るのか?
日本人は折に触れて祈ります。キリスト教など一神教の祈りとは少し違うかな。 子宝を授かるようにと安産祈願、病気を治る健康祈願、災難から逃れるための厄祓い、良縁を求める縁結び祈願、交通事故に合いたくないと車のお祓い、希望の学校や就職ができるよ...